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再生可能エネルギーへの投資が経済復興の答えになるか。オーストラリアの挑戦

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[Publisher] The Guardian

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オーストラリアは、再生可能エネルギーを活用する国として他国に類を見ません。2020年、オーストラリアを襲った山火事と新型コロナウイルスの感染拡大は、地域の経済に大きな打撃を与えましたが、再生可能エネルギーはこの危機を乗り越えるきっかけになるかもしれません。その理由を専門家が説明します。

必要なのは持続可能で、未来志向な経済

ニッキー?スパーショット=

ニッキー?スパーショット氏:今年1月、ユニリーバ?オーストラリアは2020年末の目標を大きく上回る100%の再生可能エネルギーへの移行を実現しました。これによって、柔軟で安定した低コストのエネルギーコスト管理が可能になりました。それ以上に、「持続可能な生産にこだわる企業のブランドに投資している」という信頼感が消費者の中に生まれています。

新型コロナウイルスは、私たちの経済が脆弱(ぜいじゃく)であるという事実を改めて突きつけました。再生可能エネルギーや気候変動対策について広い視点で考えたとき、私たちが「何の行動も起こさないこと」が、世界にとっては脅威になるのです。こうした状況の中、政府?企業?NGOが地域社会を保護するために協力し合えるのだと、世界に示せたことは興味深いものがあります。

健康、社会、経済を大きく揺るがしてきた新型コロナウイルスに立ち向かうには、今後も継続して、力を合わせていく必要があります。同時に、よりレジリエントで、ゼロカーボンの未来につながるような方法を目指す必要があります。こうした意味で、ユニリーバのような企業は、政府や地域社会と連携しながら、重要なリーダーとしての役割を担っています。

オーストラリア政府は、2020年、過去最高額の景気刺激策を実施しました。今、求められているのは、経済を刺激するためだけでなく、持続可能で未来志向、つまり永久的に持続可能な経済を実現するための取り組みに投資していくことです。

アボリジニコミュニティーのエネルギー不足に対処する太陽光発電の推進策

カリーナ?ノーラン=

カリーナ?ノーラン氏:遠隔地や奥地を含め、地域住民は深刻なエネルギー不足に悩んでいます。電気やディーゼルなどエネルギーのコストが非常に高騰しており、家庭に供給される電気が定期的に止まってしまいます。つまり、食料を維持できず、暖房や冷房も思うように使えない状態となっているのです。

家の中の一部屋だけにエアコンを設置し、家族が交代で寝ているような地域もあります。コストがかかりすぎて、家全体に冷房を設置できないからです。環境に悪影響がある上、コストの高いディーゼルを燃料にしている地域も少なくありません。私たちは、太陽光発電推進施策など、地元で考案され、生み出されているクリーンエネルギーに投資する必要があります。それは、エネルギー不足に対応し、地域に雇用を創出するだけでなく、気候変動への影響を抑えることになるのです。私たちは、景気刺激策の投資によって、アボリジニコミュニティーのための太陽光発電を推進することを連邦政府に求めています。

地域社会の多くが渇望しているクリーンエネルギーを正しい方法で提供することが必要です。また、大規模な再生可能エネルギープロジェクトには住民が参加し、恩恵を受けるべきです。先住民族のビジネスと発展を最優先するとともに、トレーニングや雇用の機会を含め、地域住民が恩恵を受けられるような取り決めを求めて、再生可能エネルギーの企業と住民との交渉を実現していきたいと考えています。

その国に住む住人は、国の発展の形を自らが決めるべきなのです。再生可能エネルギー業界の一部はまだ初期の段階にあるため、状況を改善し、方法を変えるために協力していくことができます。

大切なのは、地域社会に太陽光発電を取り入れて終わりでなく、未来の世代にも電力を引き継ぎ、国や環境を傷つけない方法で開発された安全なエネルギーを確保することです。

景気対策とクリーンエネルギー推進という二つのビッグチャンス

ニッキー?アイソン=

ニッキー?アイソン氏:世界中の国が同じ状態だと思いますが、オーストラリア経済は今、危機にひんしています。経済を回復させ、国民の福祉や生活を改善するためにも、短期に雇用創出や経済復興策を考える必要があります。再生可能エネルギーは、そのための大きなチャンスです。

オーストラリアの再生可能エネルギー業界は、この3年で急成長を遂げています。今後も成長を続ける可能性があります。また、気候変動に対応するため、世界的に脱炭素化が求められており、この動きに伴って新たな産業や雇用機会が生まれています。今、経済復興とクリーンエネルギーへの移行を同時に加速させるチャンスです。

広大な土地と風力や太陽光など豊富な資源を持つオーストラリアは、優位な立場にあります。しかし、経済復興とクリーンエネルギーの推進というダブルチャンスを活用する国が増える中、その後に続き、この機会を活用しない限り、取り残されてしまう危険性があります。

蓄電池と電力貯蔵基金により、低価格でクリーンな電力を実現し、経済再生を実現

ダン?ファン?ホルスト?ペレカーン国会議員=

ダン?ファン?ホルスト?ペレカーン大臣:再生、あるいは再出発するという場面は、悲劇から生まれることも少なくありませんが、同時に大きなチャンスでもあります。ほとんどの場合、回復と再構築によって、これまでより優れたものやシステムが生まれます。エネルギーの側面で考えると、最もコストの低いエネルギー発電形態である再生可能エネルギーへの移行は、大きなチャンスと言えるでしょう。

オーストラリアのエネルギー政策は、山火事や干ばつを想定して策定されたものではありませんが、これが思わぬ結果へとつながりました。不幸中の幸いと言うべきかもしれません。家庭用蓄電池のスキーム、グリッドスケール電力貯蔵基金、電力のデマンドレスポンス試験は、1500万ドル(約16億4300万円)規模のプロジェクトですが、低コストでクリーンな電力供給を目指して始動したものです。しかし、同時に大きな経済活動を伴うことになります。現在、計画のさらなる加速化を目指しています。

近いうちに、経済維持から回復の段階へと進めることを目指しています。経済回復とは、本当に重要な景気対策の機会を見つけることです。この回復段階では、三つの項目が必要です。まず、できるだけ早く雇用を創出し、経済が回るように景気対策を打ち出すこと。そしてそれが完了しても、長期的な生産性向上の実現を目指すこと。そうすることで景気刺激策の投資対象が何であれ、本物の経済的生産性の向上につながるはずです。三つ目に、地域社会、社会全体、環境にとってメリットがなければなりません。

経済は絶対的に不可欠な要素ですが、それだけで終わらせたくありません。経済だけで終わらない対策プログラムが必要だと思います。経済を活性化させるだけでなく、新たな遺産を未来につなげるようなものにしたいのです。

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