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友人の結婚式への出席が起業のきっかけに~インドネシアでオンライン予約サービスを立ち上げる~

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この記事はのSainulが執筆し、パブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@newscred.comにお願いいたします。

2017年のこと、台湾生まれシンガポール育ちの技術者、チャールズ?リン氏は、バリ島で行われる友人の結婚式にインドネシア人の婚約者と一緒に出席することになりました。そこで、結婚式の前後で観光できるようにと、現地ドライバーの手配を彼女に頼みました。しかし、簡単には予約できませんでした。「彼女のように地元出身の人でもドライバーを見つけられないのなら、海外からの観光客は、さらに苦労するだろうと思いました。そこで、Googleで検索してみましたが、ほとんどの仲介業者は廃業しているか、オンライン予約機能を整備していないことがわかったんです」と、リン氏は振り返ります。

インドネシアでは、現地の仲介業者はオフラインのみの対応で、銀行振り込みの事前入金が必要になります。観光客と仲介業者のそれぞれに「サービスが提供されるはずだ」「予約者は必ず現れるだろう」という信頼だけを頼りに取引が成立しています。

「そのときは、仲介業者を介してドライバーを予約しました。当然予約通りになると思って、空港で待っていたのですが、ドライバーは姿を見せず、結局連絡もつきませんでした。後になってわかったのですが、わたしたちが依頼した仲介業者は私たちではなく、手付金を前払いした他の観光客に車を回していたのです。結局、空港でタクシーを頼むしかなく高くつきました」と、彼は語ります。

この苦い経験をしてからリン氏は数日間考え、この問題を解決するインドネシアの観光客がドライバーまたはレンタカーを見つけられるオンライン予約システム運営会社Automoを立ち上げることにしたのです。

Automoは、観光客が現地でドライバーやレンタカーを見つけるためだけでなく、地元の仲介業者がグローバルにオンライン予約を提供できるよう設計されています。同社は現地仲介業者と連携し、シンプルなセダンからロールスロイスやランボルギーニなどの高級車、プライベートジェットやヨットまで、幅広いレンタルオプションを提供しています。バイクのレンタルも可能です。

「弊社は車両を自社保有していませんが、世界中からオンライン予約を受け付けるシンプルなプラットフォームを仲介業者に提供しています。同時に、これまでオンラインシステムを持たなかった、あるいは英語力が不足していたインドネシア国内の仲介業者にも、世界中のユーザーがアクセスできる仕組みを整えたのです」。

Automoでは短期利用、長期利用の両方に対応できるシステムを提供しています。リン氏によると、高級車は、人気の高い格安車ほどの需要はないものの、企業やウェディング業界で可能性があると考えているとのことです。

同社は現在、インドネシア国内のさまざまなヨット業者と話し合いを進めており、何がベストなサービス提供形式なのか検討していると話します。ガイド付きのツアーが得意な仲介業者もいれば、プライベートヨットをリースする仲介業者もいます。

リン氏は、かつての同僚と一緒に2018年に会社を設立しました。彼自身はシンガポールで複数のテクノロジー企業に勤務した経歴を持っています。現在、Automoの経営陣には、インドネシアのエンジェル投資家が2人付いています。その2人は、事業を立ち上げた経験もあり、現在はテクノロジーに関心を寄せています。

設立当初、Automoはインドネシアに拠点を移すこと視野に入れながらも、まずはシンガポールで事業を始めました。まずは事業を立ち上げ、地元のレンタカーサービスからフィードバックを集めたうえで、本格的に現地で事業展開を行いたいと考えたからです。

成長するインドネシア市場と個人間カーシェアリング

同社では、インドネシアの都市間を移動する求職者が増えると予想しています。移動手段が必要なとき、新車を買うのではなく、レンタカーを使っています。これは大きなチャンスだとリン氏は言います。

「インドネシアのレンタカー市場は、年間売り上げが1億4000万ドル(約153億円)にも上り、2024年までに6.5%の成長が見込まれています。この統計には、ドライバーサービス、ヨットやバイクなどのセクターは含まれていませんが、こうした分野は、今後の飛躍的な需要拡大にもつながると確信しています」と、彼は付け加えます。

「副収入を求める個人が、自分の車両を貸し出せるようにするのが弊社の目標です。特に、観光地として人気が高まっているコモド島などの場所では、地元住民の船を活用できるため、選択肢が増えます」とも話します。

現在のところ、同社ではインドネシアのみに重点を置いた事業を展開しています。インドネシアは国土の割に公共の交通機関がほとんど存在しないため、民間輸送に対する需要が高いからです。「個人所有の車両の貸し出しを希望するオーナーを集められる状態になったら、シンガポールへの逆輸入に着手します。その次は、タイや台湾への進出も視野に入れています」と、彼は語ります。

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共同創業者のチャールズ?リン氏(後列右から2番目)とAutomoの社員

売り上げについては、予約者対応とオンライン予約プラットフォームを提供し、プラットフォームを仲介したすべての予約に関して仲介業者から10%を徴収しています。

現地に入り込むための課題と乗り越え方

Automo設立時の最大の課題は、インドネシア市場での信頼が足りないことでした。現地の仲介業者は、支払いトラブルが多いと彼は話します。「弊社が継続的に業績を伸ばせるという信頼を得る必要はありますが、現地の仲介業者は総じて非常に協力的です。海外からの観光客の予約を取り込む手段を持ち合わせていないからで、弊社のプラットフォームへの期待を感じています」。

自動車以外の種類の乗り物の拡充や、新しい移動手段や乗り物に関して情報を提供することも課題だと彼は明かします。

レンタカー業界は巨大な市場で、オフラインのみの事業展開がほとんどです。それはAutomoのようなオンラインサービス企業にとって参入障壁なのでしょうか?

「現在インドネシアでは、レンタルに特化したプラットフォームを提供する企業は弊社だけです。インドネシアでは、他の国と比較すると、eコマースの普及もまだ進んでいないため、オンライン/オフラインいずれのレンタカー業者も重要です。オフラインの仲介業者と競争するのではなく、提携しながら、オンライン化を進めたいと考えています」と、彼は付け加えます。

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